
小学1年生の時から指導している選手が、4年生になった時に急に上手くなった。
その選手は、あまり上手な選手ではありませんでした。
足はそれなりに速いのですが、ボール蹴る、止めるができません。
どちらかというと運動神経も悪いほう・・・
そんな選手が3年生の終わりくらい。
練習試合で、左MFで出場した時のことです。
タッチライン際でボールを奪い、1人目をパッと抜き、カバーリングの相手選手もパッとかわしてゴールラインまでドリブルしたんです。
で、試合中ズッーっとボールを追いかけるんです。
その努力の中で、ゴール前でこぼれたボールをシュートして得点しました。
試合が終わった後に
『A君さ、練習してるの?』
と聞いてみました。
そうしたら嬉しそうに
『そうなの。家でボール蹴ったり練習してるの』
と言っていました。
たまたまその選手のお母さんと会ったので、
『今日の試合すごかったんですよ!ドリブルでパパっと2人も抜いて!』
『家でも頑張ってるみたいですね』
と言ったら
謙遜しながら
『サッカーが好きみたいです。家でも練習するようになったんです』
と・・・
めっちゃ嬉しかったですね。
ただ、思い返せば、インサイドキックも蹴れるようになったし、トラップも上手くなりました。
シュートも積極的に打つようになったし、相手選手がボールを持つとすぐに追いかける。
ダブルタッチをやっている。
こんなにたくさん成長の過程があったのに、ドリブルでパパっと2人をかわすまで、気がつきませんでした・・・
もっと選手の努力や成長に気づいて、褒めてあげたりアドバイスしなくちゃな。
そんなことに気がつかせてもらった出来事でした。

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