少年サッカーのコーチが 日々のあれこれを のんびり書くブログ

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勝って驕らず 負けて悔やまず

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日本の武道では、試合に勝って大喜びすることを、いけないとしています。
勝っても負けても、一礼をして静かに去る。
これが美しいとされています。

僕自身は武道はやったことがありませんが、幼少期から武道家の父親からこのような精神を学びました。
大した親父ではありませんし、厳しいとか、厳格なとか・・・
そんな感じの父ではありません。

空手をやりたいと言った僕に、

『空手は凶器になる。』
『学べば使ってしまう。』
『使わないためには、学ばないこと』

と・・・
やるなとは言われなかったし、むしろやりたきゃやれって感じでした。
結局僕はやりませんでしたが、今考えてもすごいことを言われた気がします。

選手への指導

プロサッカーなどを見ていると、ゴールした後のパフォーマンスは華やかです。
ガッツポーズをして喜び、雄叫びをあげるような、そんな感じ。

サッカーは団体競技ですので、喜びも悔しさも仲間と分かち合うことができます。
これは団体競技の素晴らしいところだと思います。

選手達もゴールを決めた時に、いろんなパフォーマンスを見せてくれます。
ただ、コーチとして、大人として、大切なことを考えて欲しいなぁと思います。

なので、問いかけています。

『そのパフォーマンスは、相手を侮辱しているのではないね?』
『点を入れられたとき、同じパフォーマンスを見ても平気だね?』


勝ちと負けから学ぶこと

勝った試合で、学ぶことはなんでしょうか?
仲間と大げさにならない程度の喜びを分かち合い、驕らず、自慢せず、また強くなろうと練習を積み重ねる心を学ぶことができます。

負けた試合で、学ぶことは何でしょうか?
仲間と少しの涙を流した後、悔しさに耐える精神を学ぶことができます。

繋げる

高校サッカーで、勝ったチームの選手がグラウンドで泣いている負けたチームの選手を起こしてあげている姿を見ました。
オリンピックでも見たことがある光景です。

きっと、負けた時の気持ちが分かるから、負けた相手を讃えることができるのだと思います。

恥ずかしながら、僕が現役だった時に見ない光景でした。

勝っても驕らず、相手選手を讃える気持ち。
負けても悔やまず、目標に向かって進む強い気持ち。

小学生にこの全てを学ぶことは難しいと思います。
でも、テレビで見た高校サッカーの選手のように、いつかこの精神を理解できるように、今のうちから少しずつ育てていこうと思います。

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