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発育曲線と練習メニュー

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どんなスポーツでも、スピードや体格など、身体能力が高い選手はとても有利です。
特に小学生のうちは、テクニックや頭を使うことが優れていても、その選手を上回ります。

 

スキャモンの発育曲線

0歳から20歳までの発達パターンを示した、スキャモンの発育曲線という曲線があります。
成長パターンを4つに分類し、それぞれの成長曲線がグラフに示されています。
このグラフは、日本サッカー協会のコーチライセンスを取得する時にも学習します。

出典:MARCH

一般型

身長や体重、筋肉などの成長を示しています。
これによると、中学生から成人になるまでの間にぐっと成長し、100%に近づきます。
つまり小学生では、無理に身体能力を伸ばすようなトレーニングをする必要がないということです。
筋トレなどはケガのリスクが高まるのでやめましょう。

神経型

神経系や感覚器系などの成長を示しています。
神経回路が形成される時期です。

プレゴールデンエイジ(3〜8歳)
ゴールデンエイジ(9〜11歳)
ポストゴールデンエイジ(12〜14歳)

などと呼ばれていますね。
特にゴールデンエイジでは、自分が思ったように体を動かすことができ、即技術を習得できる時期です。
14歳までに9割の神経回路が形成されるようです。

リンパ型

体を守るための免疫系の成長を示すグラフです。

生殖型

生殖器や咽頭、乳房など、男性らしく、女性らしくなる成長を示すグラフです。
最近は女の子のプレイヤーが増えていますので、特に男性コーチはこの特性をよく学習すべきだと思います。

 

小学生で伸ばしたい能力

スキャモンの発育曲線からもわかる通り、小学生では筋力が未発達です。
練習する必要もありません。

筋力が発達した時に備え、様々な動きを教えるのと同時に、頭を使えるようになることが望ましいと考えています。

 

身体能力の差をなくす練習

特に高学年でやる練習です。
練習や、試合前のアップで使います。

オーガナイズやキーファクターは以下の通りです。
歩く以外は普通のサッカーのルールです。

オーガナイズ

用具:ビブス、ボール、マーカー
ピッチサイズ:15m×20m
方法:
マーカーでゴールを作ります。
5対5で歩いて試合をします。

キーファクター

パスを受けるために動くタイミングと方向
パスを出した後の動き
相手の逆を突くフェイント

 

この歩くサッカーですが、とても頭を使います。
基本的にドリブルで抜きづらいので、パスゲームになります。
しかも、パスで攻め込むためには、1〜2手先きを予測してパスを出し動く必要があります。

おすすめですが、子供達は走りたいので、練習時間は工夫する必要があります。

ちなみに低学年にやらせたことがありますが、

低学年選手

つまんな〜い

 

と5分くらいでやめたことがありますので、要注意です(笑)

 

 

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