僕が所属している少年団では、基本的に1試合で全員が均等に出られるように、選手を交代しています。全員が同じ時間出られるように、事前に計算してから会場に向かうことも多々あります。
大事な試合での交代
子供達にとっては、県大会も市大会も練習試合も関係無くて、いつも全力で戦います。
僕自身も、どんな試合でも全員を平等に出場させてあげたいと考えています。
ですが、全国大会などの大舞台に繋がる試合では、なかなか全員を出せないのが現状です。
大舞台を経験させてあげたい。
勝ちに拘る選手の気持ちを、このときだけは大切にしてあげたい。
そんな想いがあり、交代しないことがあります。
交代あるある

選手A君!B君と交代するよー!

B君ってどこのポジション?
毎回毎回、聞いてきます。
名付けて『ポジションどこ問題』
ベンチスタートの子は、必ず聞いてきます。
試合も見ていないし、メンバー発表も聞いていません。

何とかしたいなぁ・・・
といつも考えていました。
試したこと
メンバー発表のときに、砂をいじってたり、そっぽを向いている選手が1人でもいれば、話を始めないようにしました。
何度か繰り返していると、選手同士で注意し合うようになりました。
が、『ポジションどこ問題』の解決には至りません。
次に、ベンチスタートの選手達に、試合中に仲間の良いところと悪いところを教えてあげるように指導しました。
少しずつですが、声を出して教えてあげられるようになりました。
が、『ポジションどこ問題』の解決には至りません。
損をさせる
メンバー発表のときに、DF、MF、FWのそれぞれの注意点を話しました。
そしてその後に、

交代するときに、どこに気を付けなければいけないか聞くね。
答えられないと試合に出る時間が少なくなるよ。
と言いました。
そして交代するときに、

選手A君はB君と交代するけど、どこに気を付けなければいけないかな?
と聞くと、答えられません。
ベンチスタートの選手は複数人いるので、答えられない選手は一番最後にまた聞きます。
で、次の選手にまた同じ質問。
答えられれば交代できるし、答えられなければ一番最後へ・・・
こんなことをやり始めたのですが、すぐに効果が出ました。
メンバー発表の時に話を聞いてないと、いつまで経っても交代できません。
そして試合を注意して見ていないと、誰がどこのポジションかわからないので、注意点を答えることができません。
子供達は損することを覚え、すぐに話を聞き、試合を見て応援するようになりました。
この取り組みで、とても素晴らしいことがありました。
交代時の質問に答えられない選手がいた時のことです。

(コソコソ)あいつはDFだから、(コソコソ)〇〇に注意するんだよ(コソコソ)
そっかそっか〜(コソコソ)
と、教えてあげている選手がいるのです。
選手同士が助け合っているのですから、これには何も言いません。
教えてあげなければ、自分の交代が早く回って来るかもしれないのに、教えてあげているのです。
損得勘定などないのです。
出場時間がなるべく同じになるように、子供達も一生懸命です。
そして、コーチの想定を超える選手が必ず現れることが楽しいです。
これからもコーチを大きく、大きく超える選手を育てたいですね。
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